対象者との関係構築の際に、相手の趣味嗜好が分かれば仲良くなりやすいです。
話題の店、流行り物、ファッション、旬のお笑い芸人、スポーツ、アウトドア、旅行、と数えればキリがないですが、どの話題にもできるだけ対応できるように工作員もよく勉強しています。
今では多趣味な人が増えました。
対象者と共通点が多いことは大事です。

先日は人通りが少ない田んぼ道で対象者と接触、何度も訪れるのには不自然な現場でした。
場に馴染むベテラン工作員の登場です。
車内で待ち受ける工作員と調査員、２０分後自宅から対象者が現れました。
アイコンタクトで工作員は出動、遠目に見える工作員と対象者は何か話してる様子です。
工作員は車内に戻り一言「帰りましょう」。
調査員がとりあえずハンドルを握りエンジンをかけるその時、ブルプルプルと工作員の携帯に着信が。工作員は携帯番号を交換し、先ほどにもかかわらず対象者から連絡がきたのです。
経験に勝るものなしです。

対象者と仲良くなった後は、毎週会うことや場合によっては連日会うこともありますが、2～3週間、あるいは１ヶ月空けたりすることがより効果的だったりもします。
工作は時間、日数よりも相手との距離間が大事なときもあります。
このあたりは対象者によって様々であり、より効果的になるように見極めます。

別の件で約１ヶ月振りの対象者との食事という工作がありました。
この対象者は、会う頻度はある程度期間が空きますが、会うと朝までが多いタイプです。
今回も１軒から２軒、３軒ならまだしも４軒、５軒と夕方に待ち合わせしたにもかかわらず気づけば太陽が覗いています。
対象者と別れた工作員の顔は疲れきった表情で、まるで心ここに在らずでした。

ベテラン工作員が活躍している中、新人工作員が対象者と初接触をした件もあります。
過去の職務経歴や、当社の工作員養成の際の姿から何も心配していなかったのですが、初接触という事もあり本人はかなり緊張していたようです。
これからの活躍が楽しみです。