blog 総合探偵社リライトの日々を綴ったブログ

総合探偵社リライトの日々を綴ったブログ

別れさせ

工作員の不倫体験談

・彼との出会い


ある会社に入社して2年目が経過した頃、仕事も楽しく毎日充実した日々を過ごしていました。
そんな時に別支店の店長が、期間限定で店長代理として私が所属していた店舗に異動して来ました。
彼が来て3カ月が過ぎた頃には、彼の人間性が分かってきました。
とにかく神経質、綺麗好き、変わり者。しかし、個性がありすぎて惹かれていく私もいました。
その時の私は、未だ社会に出て幼く、ある意味真面目でした。
それゆえ、彼に恋してしまいそうになる気持ちを抑えることに必死でした。
なぜなら、彼には妻子がいたからです。
私は、今の幸せを噛み締めながら毎日を過ごしました。
そんな私の心情を知ってか知らずか、彼は私のパーソナルスペースに無遠慮に入ってきました。
私を育ててくれた店長は、彼の私に対する意識と行動がオカシイと思い、彼に危惧をしていたと後になって言われました。
本来なら彼は一年という期間限定で店舗に居る予定だったのですが、店長の判断で本社に掛け合い、わずか半年で他店舗に異動する事が決定しました。
それを聞いた私は何とも言えない心のザワつきを感じ、彼と離れてしまう気持ちで胸が苦しくて寝れない日が続きました。

彼が異動する日。
「お世話になりました。また何処かでお会いするのを楽しみにしてます。」
それを言うのが私の精一杯でした。それで終わりにしよう。と思っていた矢先に、まさかの言葉が彼から返ってきました。
「今日は仕事終わったら俺の送別会を開いてくれない?今日の最後は2人のシフトだから2人だけど」
その時にどうしよう? と思ったのですが、未だ幼い私の心を見透かすのは彼にとっては容易かったようで、立場的にも断れないことが分かっていたのだと思います。
結局、仕事が終わったら食事に行き、今までの事、たわいない話、これからの仕事の話をしてあっという間に3時間が経過し、その時に改めて確信しました。
本当に彼が好き。
でも彼は妻子持ち。
未だ私の気持ちにストッパーは掛かっている。
その日は食事を終えて、彼が私を見送る時に車の中から切なそうな目で見ていることに気付いたのですが、私は手を振って家路に着きました。
その時は我慢した私なのに、後日、彼が居ない店舗。彼と店舗で過ごした半年。
虚しくて辛くて、結局彼が居る店舗に電話を掛けて、
「お会いしたいです。お休みはいつでしょうか?」
それから彼のお休みを聞き、後日彼に会いに行って、不倫関係になるのはあっという間でした。



・不倫の始まり


彼に会いに行く私は精一杯のお洒落をし、はやる気持ちを抑えながら電車に乗っていた事を今でも鮮明に思い出します。
その時の私は、このまま無事には終わらないだろう。そう心の中で分かりながらも、彼と不倫関係に。彼の奥様やお子さんに罪悪感を持ちながらも、それ以上に彼に会いに行きたい、彼が好きだという私がそこに居ました。
その時の私は未だ幼かった。もし彼と関係を持っても絶対に彼の家庭は壊さない。私は2番目でも、彼の女でいれればいいと思っていました。
彼と待ち合わせして彼の車に乗り、食事に行き仕事の話、彼の話、私の話をして食事を終え、彼は言いました。
「俺に会いに来たって事は期待していいの?」
私は「好きじゃなかったら貴重な休みにワザワザ会いに来ない」
敬語すら使わないで答えたことを今でも覚えています。
その返事をした後に私に対して「〇〇さんは未だ若いのに」と言いながら、してやったりの顔で笑いながらキスをされました。
そこからホテルに行き、余り男性経験の無い私には恥ずかしながら、今まで経験した事のないような気持ち良さになり、そこから彼に対しては心身共に縛られていきました。

週に一度のデートを重ねながら、始めの一年は私が決めた通りに2番目の女。
家庭を壊さない。を守りながら幸せな時間を過ごしていましたが、やはり私も独占欲が出てきます。
一年を過ぎた頃には、
彼に会うのが遅かった。
彼を私一人のものにしたい。
私と情緒を重ねた後に、この人は何食わぬ顔で家庭に帰る。
このままだと私は壊れる。
その頃は少しずつケンカが増えたように感じます。それでも私は彼から離れない。彼の言葉を信じていました。
「奥さんは空気のような存在。居ても居なくても同じ」
それを聞いた私は信じながらも、婚姻届一枚の重さに気付きました。
もっと彼と時間を気にせず過ごしたい。そう思い、実家暮らしだった私は一人暮らしを始めました。
一人暮らしを始めて、彼に会いに行くのも彼が私の部屋に来るのも自由でしたが、その頃からでしょうか、奥様に怪しまれるようになったのは。
バレンタインにメッセージカードを添えてプレゼントしたのを見られたようです。
彼と一緒にいたい思いで一人暮らしを始めましたが、彼が奥様に怪しまれてからは今までのように自由に会える事が少なくなり、ドタキャンも増えてきました。
今日は彼とデートだと思い、喜んで朝から起き化粧をして待っていると電話が鳴り、奥様が家にいるから出れない。という事が増え、私は彼の為に一人暮らしをしたのに、この人は「離婚する」と口だけなんじゃないか?と疑心暗鬼になり、ケンカばかりしました。別れ話にはなるのですが、私が離れられないのも分かっているようで、「本当に俺と別れられるの?」で、話が終わります。
その時でした、私が友人の結婚式に呼ばれたのが。
不倫を始めたのが19歳で、その頃には23歳になろうとしていました。
友人の結婚式に参加してウェディングドレスを着た友人を見て、私は彼と結婚出来るのか?私は彼が離婚してくれるなら慰謝料を払ってもいいと何度も話をしたけれど、彼は私の人生に対して、どうするつもりなのか?
私は最終的には25歳を前後に結婚したい。ウェディングドレスを着たい。相手は彼が良いけど彼は奥様と離婚する気は無いのではないか?とその時に強く思い、一人暮らしの家で数日考えました。
これからの話、離婚出来ないなら別れ話を考え、後日、彼と話し合いをする事にし、今一度頭の中を整理しました。



・奥様と修羅場


後日、彼と話し合いをしました。これからの事。私は彼に離婚してもらい、私と結婚して欲しい。しかしそれが出来ないのであれば私と別れて欲しい。私は最終的には結婚して普通の人並みの生活を過ごしたい。夫が居て私の子供が欲しい。
と話をしました。
彼の返事は、子供が居るからあと数年待って欲しい。
奥様は恐妻家だから、私との事をバレずに離婚するからあと数年だけ待って。
との言葉でした。
今回は私が本気だと思ったのでしょう。指輪をプレゼントしてくれて一泊の旅行を提案してきました。
私は複雑な気持ちになりましたが、憧れだった彼からの指輪。憧れだった彼との旅行で舞い上がり、草津温泉の落ち着いた旅館に泊まりに行く事になりました。
その時の私は、これからの事を知る由もなく、朝から気合いを入れて化粧などお洒落をしました。
誰の目も気にする事なく、朝から幸せな気持ちで彼と草津温泉で過ごしました。
幸せな一日を過ごし就寝前、私の携帯が鳴りました。
非通知からだったので出なかったのですが、何回も何回も。。。
彼を見たら奥様かも知れないと呟くので意を決して電話に出ました。
案の定奥様からでした。
「貴方の名前は分かっています。貴方が主人と同じ会社なのも、主人と別れてくれますね?主人に代わって下さい」
彼に電話を代わり、その時に頭の中で考えました。もしかして今回ハッキリとバレたのだから離婚になるんじゃないか?それならそれで良いかと思い彼を見たら、奥様に対して謝ってばかりです。私はまた頭の中でアレ?離婚するんじゃなくて出来ないのか?する気は無いのか?と思いながら朝を迎えて彼は一目散に家路に帰り、それから数日連絡もなく、やっと連絡が来たのが一週間後くらいでした。
一言「別れてくれ」
私は納得いかず「離婚するって言ってたじゃない。私は4年半信じてきたのに遊びだったの?」
と言い返したところ「遊びじゃない。本当に今でも好きだ。でも奥さんは情緒不安定で一人では生きられない。〇〇は強いから一人で生きられる」と言われ、頭にきたので言い返したら電話が切れました。



・別れ話、妊娠から中絶


電話が切れた後も冷静にはなれず、シャワーを浴び、少し頭を冷やしながら、この人の言っている事は嘘ばかりだったのか?それとも本気だったけど、やはり離婚する気は無く、私の人生に責任を持たないまま、私を好きだから自分の彼女にしておきたかっただけでは?
それならそれで、なぜ前回の話し合いの場で正直に言ってくれなかったのか?
あと数年待って欲しいと言いながらもバレたら別れてくれなんて勝手過ぎる。
納得いかない。。。
一度しっかりと話をして、振るなら私からだ!とぐちゃぐちゃな思いを持ちながら彼の店舗近くの喫茶店で待ち、彼に電話を入れ、仕事が終わったら来て欲しい。と伝えました。
彼と話し合うことはできましたが、やはり彼は「私の事は好きだけど奥さんは捨てられない。私は強いから大丈夫」と言う意味不明の言葉で逃げようとしました。
私は、私が考えた事、私の気持ちを言いました。
「私は強くもないし、一人で生きられるなんて言われるのは心外だ。その言葉で逃げようとするのは勝手だけど追いかけるのも疲れた。私は何度も結婚したいと言ったけど、その様子だと10年待っても無理そうだから、私の事を好きだと言ってくれる人が居るから、その人と先を見据えながら付き合いを始める。今までありがとう。さようなら。家族を大事にして下さい。」
と精一杯の嫌味を言って帰ろうとしたら、私に言い寄ってる人が居るとは思わなかったのでしょう。人に渡すのは惜しいと考えたのか分かりませんが、
「他の男に渡したくない。ましてや俺以外の男と結婚なんて思ったら気が狂う。嫌だ。俺と別れて別の男なんて、気持ちは本気で好きだ。愛してる。でも奥さんを今すぐには捨てられない。自殺するかもしれないから。でもいつか〇〇と一緒になりたいのは事実だから、他の男に行かないでくれ」
と言い、私は人間って本当に勝手なもので追えば逃げるのに逃げたら追ってくるのか。なんて少し冷静になりながらも惚れた弱みでしょうか。結局のところ、数日考えさせてと伝え帰りました。
しかし考えた所で惚れた弱みですから、もちろん信用出来ない気持ちもありましたが、結局付き合いを続けていく事になりました。
その時に生理がきていない事に気付いて妊娠検査薬をしたら、陽性反応が出たのです。頭の中が真っ白になりました。間違いなく彼の子供。しかし彼を見ていたら大好きな彼だけど、今すぐ離婚は無理でズルい男。シングルで産むには覚悟が無い。どうしようと。。。
取り敢えず彼に話をしなければと思い、後日彼を呼びだし子供が出来たと伝えました。
彼の返答次第では、私は一人で育てるつもりでしたが、彼を見限るには充分な返答でした。
「子供が出来た」
「本当?産んでくれ!」
「それはどんな意味で言ってるの?直ぐに奥様と離婚出来るの?それとも離婚出来ないまでも認知してくれるの?認知出来なかったら生活費を渡してくれるの?」
私はいずれかの答えなら一人で育てる気でいたのですが、彼の返答は私の斜め上をいきました。
「今直ぐは全て無理だから、一人で取り敢えず産んで育ててもらって、そしたら俺の子供を育ててたら他の男は手を出せない。」
情け無くなりました。この人は私を手放したくないが自分がリスクを負うのは嫌。寧ろ子供が出来た事により、これで一生自分から離れないと思ったのでしょう。
好きだった気持ちが音を立てて崩れるとはあの感情の事を言うのでしょう。
子供が居る人のセリフじゃない。
私が出した答えは「中絶費用を準備しておいて」
私からその言葉が出ると思わなかったと思います。彼が続けて言ったセリフに人間性を疑いました。
「どうしたら産んでくれる?〇〇に言い寄ってる男は嫌だけど、今から男と関係を持ってその男の子供としてなら産んでくれるの?」
私は怒りで震えました。5年も付き合った男は自分の事しか考えず、況してや第三者である私を好きだと言ってくれていた男の人の人生すら自分の為に壊そうとしている事に。
私から出てきた言葉は「本当に好きで5年付き合ったけど、本当に無理だ。お腹の赤ちゃんには悪いけど私は産めない。お前が死んだら良かったのに」で帰りました。
私が好きだった大人だった彼は、私に拒絶された事により異常さが増してきました。毎日、毎日謝罪の電話と急に会いに家に来る。店舗に来る。
彼を追い込んだのは私だったのか。私が悪かったのか。話し合いを重ねながらも彼は泣きながら別れない。私と一緒に居たい。お互い会社辞めて誰も知らない所で暮らして行こう。と、、、
私は彼の事が分からなくなっていました。
でも、決断の時は迫っていました。
彼は責任から逃げる男。大人だと思っていたけど家族も私も両方欲しい。どちらも選べない。しかしそうはいきません。私は次にハッキリと彼に別れ話をしなきゃと思いながら、彼に手術日も言わず、病院も教えず、一人で中絶しました。



・本当の別れ


後日、彼に会いに行き、一人で中絶した事。
彼は家庭を捨てられない事。私は最低だけど彼との未来は思い描けずに中絶した事。
だから今度こそはお互いにキッパリと別れていこうと。彼は中絶した事に対してショックを受けていたようですが、私に何を言っても気持ちが変わらないと分かったそうで、別れを受け入れて、その日から別の人生を歩み始めました。
決別するまで最後に彼が長いメールを送って来ましたが返信せず、そのまま終わりを迎える筈でしたが、、、
私はその頃に好きだと言ってくれていた男性と付き合い始めて刺激は無いけど平和な毎日で、この人となら結婚が出来ると考えていた矢先に結婚しようと言われたのが25歳の時でした。
彼に、
長年付き合った不倫相手が居た事。
中絶した事。
全て包み隠さず話をしたけど、全て受け入れてくれた。これからは私の人生は俺が請け負うと言ってくれ、嬉しかった。幸せだった。
そこから結婚準備までは早かったです。
先ずは両家の顔合わせをし、会社にも報告。
会社に報告したら噂が広まるのはやはり早い。
別れた彼から電話があり「おめでとう。でも俺はまだ好きだ。結婚式場までさらいに行きたいくらいに悔しい。だから私の人生は二度と壊さない。あれから嫁と離婚話になり離婚になった。離婚した事に後悔してない。〇〇が居るから。だから、もし何かあればすぐに迎えに行く。ずっと待ってる」と言われ、複雑な気持ちでしたが、彼との5年間を振り返ると嵐のような生活でした。平穏な日々ではなかったように思えます。
しかし、あんなに強くお互いに惹かれ合うことは無いと今では思えます。



・後日談


この話の最後は約12年も前になります。
お互いに記憶は残っていますが私なりに夫を持ち、夫に支えられて一人の子供にも恵まれました。
5年前に私が最後に居た店舗に店長として彼が異動してきました。
これも腐れ縁でしょうか?お互いに当時の事は触れずに上司、部下という関係性で働いていましたが、皮肉なもので私も色々な店長の下で働いてきましたが、退職が決定したのは彼が店長として、私の最後の上司という形でした。
彼に言われた最後の言葉は「お互いに色々あって本当に手に入れたいくらいに好きだった。〇〇が居る店舗に異動が決まった時は、もしかしたら、もう一度、今度は逆の立場になって付き合えるのかも知れないという邪な気持ちはあったけど、今でも好きだと思う気持ちと〇〇は家庭持ちだと思う気持ちで手を出せなかった。今までありがとう。何かあれば力になるから」と言われたのが最後でした。
私の送別会を開いてくれましたが、今回はシッカリと店舗スタッフ数名で行かせて頂きました。
今思うと、始まりと終わりは逆の立場になり、始まりは彼の送別会、終わりは私の送別会。
これほど無我夢中になり、全てを捨ててもいいと思えるほど愛せる人に出会えた経験。それは私の人生に強く焼き付き、今でも一つの物語として記憶に鮮明に残っています。



・現在


このような経験をしたことで、私は不倫中の女性の気持ちがすごく分かります。
今は総合探偵社リライトの工作員として、様々な案件に携わっていますが、不倫の案件、特に依頼者の方が女性の場合は、我が事のように力が入ります。
正直私も、不倫中に別れさせ屋の存在を知っていたならば依頼していたかもしれません。
もしも依頼していたら、どのような未来が待っていたのだろう。と思うこともあります。
今、悩み苦しんでいる方。私の経験が少しでもその方たちのお力になれればと思っています。

なかなか勇気がいるかもしれませんが、まずは一度、お気軽にご相談ください。


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