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ストーカー行為等の規制等に関する法律の成立と、その後のストーカー被害事例

1996年に起こった桶川ストーカー殺人事件を機に、2000年5月にストーカー行為等規制法が成立しました。
しかし、その後も被害が後を経ちません。
2010年2月、宮城県石巻市で二女の交際相手が長女とその友人を刺殺し知人に重傷を負わせる事件がありました。
また、2011年12月には、長崎県西海市で27歳の男が元交際相手の実家を襲い、母親と祖母を刺殺した事件が起こりました。
この事件は、警察の対応が問題にもなりました。
被害者の家族は、被害者が住む千葉県、実家がある長崎県、加害者の実家がある三重県の警察署に何度も相談に行っていましたが、「1週間待ってください」「強迫を受けた人の地元の警察署へ行ってください」などとたらい回しになっていたからです。
2012年1月に東京都江東区で女性が殺害された事件でも、警察にストーカー被害の相談をされていました。
2012年11月には、逗子ストーカー殺人事件が起きました。
逗子ストーカー殺人事件では、事件発生前に加害者の男性が元交際相手に対する脅迫罪で逮捕され保護観察付執行猶予となっていましたが、脅迫罪での逮捕時に警察が被害者の結婚後の姓や転居先の住所を読み上げ、それが被害者の居場所の探索に繋がってしまったことや、保護観察所において、被害者との接触を禁止した特別遵守事項が定められていたにもかかわらず、被害者から相談を受けていた神奈川県警がその事実を知らなかったことが問題になりました。
また、加害者の男性は元交際相手に対する脅迫罪で逮捕され保護観察付執行猶予者であり、元交際相手との接触を禁止した特別遵守事項が定められていましたが、事件が起きるまでに大量のメールが送信されていました。
これは保護観察所と警察の間で情報の共有がなされず、保護観察所において、遵守事項違反による執行猶予の取り消しの申し出等、再犯の防止に必要な措置や手続きをとっておらず、そのことも問題になりました。
この事件を機に、2013年に改正案が可決、成立しましたが、その後も事件が起き、法の改正が続いています。

ストーカー被害は警察へ相談することはもちろんですが、第2、第3の防犯策をとっておくことが大切です。
ストーカー被害の恐れがある方は、頼れる方へお早めに相談されることをお勧めします。

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