別れさせ屋という言葉を聞くと危険な仕事というイメージを抱くかもしれません。
弊社の求人の面接でも「死ぬ可能性はありますか？」という質問をいただいたことがあります。
別れさせ屋の仕事は謎に包まれている部分が多いため、実際の仕事内容をイメージすることは難しいと思いますが、もう死ぬかもしれない、という危険にさらされることはありません。
ですが稀に、良くない状況になる可能性がある、ということはあります。
恋人同士の別れさせ工作では危険なことはありませんが、なかには一歩間違えてしまうと危なくなる可能性を秘めたもの。

東京には1400万人もの人がいて、その中には変わった人間もいます。
都会では、その変わったところが許されてしまうため、ますます変な方向へ進んでいきます。
それが東京という街のたたずまいにも反映されており、景色が平面的ではなく、あちこちに異物の影ができています。
別れさせ屋の仕事で田舎に行くこともありますが、基本的に田舎は変わった人間を許しません。
無理やりにでも型どおりの枠にはめ込んでしまおうとします。ですから棘のある人間は少なくなり、別れさせ屋の仕事でも危険な匂いのするものは少ない。
しかし都会では、笑顔の奥まで見なければいけません。
いちばん気をつけなければならないのは、やけっぱちになったり、お酒を飲みすぎたりして、人間のタガが外れてしまった人達が集まる場所です。
都会の街の外れ、昼でも薄暗く、すえた匂いで気持ち悪くなる、しかしそういう場所に限りうまそうな匂いがふうっと漂ってきたり。

別れさせ工作の対象者がいる場所は、どういう人間が集まるのか、そして、そこにいる人間は何に喜び、何を不満に思い、何をしようとしているのか、そこを見極めることが、危険を回避することに繋がります。
別れさせ屋の工作員は危険を回避する為に、長期間に渡り信頼を得る為の工作を行うこともあります。
別れさせ工作を行う為の入念な下準備は、危険を回避することと別れさせ工作を成功させることの両方に効果があります。

別れさせ屋の仕事は、やり方によっては危険を招いてしまう可能性があり、その危険は依頼人に及ぶかもしれません。
別れさせ屋に依頼をする時は、信頼できる別れさせ屋を探しましょう。
それが、依頼人ができる危険を回避する方法です。

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